晩嬢とはアラサー、アラフォー世代の女性たちの中で、可処分所得の高い、日本の消費の牽引役を担っている人のことを意味します。
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「晩嬢という生き方」、こんな本が出回っているんですね。
アラフォーのことは以前にもご案内致しましたが、晩嬢なんて新語も登場しているんですね。この世代は、とかく今の日本を象徴するジェネレーションのようです。
仕事に邁進する独身女性。
TVドラマのテーマにも度々取り上げられる人物像です。
かっこいい、前向き、明るい、そんなイメージで捉えられる一方、どこか寂しげな一面も持ち合わせています。
晩嬢のカテゴリーの中には、仕事を持つ独身女性の他にも、子どもを持たない既婚者も含まれるようです。DINKSという言葉も一時期流行りましたよね。
共稼ぎで子供は要らない、そんな夫婦像がクローズアップされた時代がありました。今の時代に照らし合わせてみるとどうでしょうか?
ちょっと状況は変化しているような気がいたします。
子どもは欲しいんだけれども、なかなかできない・・・不妊治療に通う夫婦も増加傾向にあるようです。一人目はすぐに授かったんだけれども、二人目がなかなか・・・といった二人目不妊も話題になっています。
子どもが欲しくても子宝に恵まれない女性。
不妊に悩む女性は、海外旅行やブランド品の買物に奔走する晩嬢とは一線を画するのかもしれませんね。
とにかく晩嬢の生活は華やか!
”バンジョーという生き方”という本の著者は、博報堂生活総合研究所の研究員です。その研究成果の中に、晩嬢のキーワードが挙げられています。
「きっと」「もっと」「ずっと」が、マーケット調査から浮かび上がった晩嬢のキーワードなんだそうです。
晩嬢のとどまるところを知らない消費欲求が赤裸々に描かれています。なんとも逞しいというか・・・低迷する経済の中にあって、晩嬢のほとばしるパワーには圧倒されてしまいます(笑)
このままでいいんだろうか?
とりとめもない不安が、晩嬢の心の中に巣食っていることも否めません。消費欲求とは表裏一体の彼女たちの不安。
お嬢様と呼ばれるには、もう既に晩年期に首を突っ込んでいる世代です。アラフォーと共に、晩嬢は時代を読み解くキーワードになっていきそうな気配です。